インフルエンザのマスクの効果

インフルエンザの感染経路

 

 

 

一般的に、インフルエンザの感染経路には、飛沫感染、飛沫核感染、そして接触感染の3つのものが考えられます。

 

 

飛沫感染とは、インフルエンザ感染者の咳やくしゃみなどを直接的に浴びることで感染することであり、その飛沫物質は約5ミクロン以上で水分を多く含んでいるのが一般的です。そして、1回の咳ではおよそ10万個、1回のくしゃみではおよそ20万個のウィルスを含んだ飛沫が放出されるとされています。

 

 

また、その飛沫は咳ではおよそ2メートル、くしゃみではおよそ3メートル飛ぶといわれています。

 

 

飛沫核感染とは、インフルエンザ感染者の水分を含んだ咳やくしゃみが一旦地面や物に付着した後に、飛沫核となって空気中を漂い始めた状態で感染することをいいます。つまり、ウィルスを含んだ飛沫の水分が蒸発して乾燥すると、飛沫核となって長時間空気中を漂うことになるわけです。

 

 

この現象はウイルスだけではなく、空気中を漂う全てのものに共通しており、空気の乾燥している冬にインフルエンザが流行する大きな原因ともなっているわけです。

 

 

接触感染は、インフルエンザ感染者から放出された飛沫が付着した電車の手すりやドアノブなどに触わり、その飛沫が付いた手によって間接的に感染するケースと、握手やキスなどでインフルエンザ感染者に直接接触することによって感染するケースとがあります。

 

 

通常の風邪であるライノウイルス感染では、飛沫感染よりも接触感染の方が多いと考えられており、これが手洗いによって風邪を予防する根拠となっているわけです。