マスクの効果
一般的に考えれば、マスクは顔の一部または全体を覆うものといえます。つまり、マスクは顔の露出部分を減らすことで、空中を浮遊する有害な物質が体内に侵入することを防ぐという目的で使用されるわけです。
ですから、マスクはインフルエンザの飛沫感染と飛沫核感染を防ぐために用いられることになります。そして、このマスクがこれらの感染を有効的に防ぐためには、そのマスクの網の目がそれらの飛沫粒子よりも小さくなければならないわけです。
マスクが粒子を捉えることの出来る能力のことを、マスクの透過性と呼んでいますが、このマスクの透過性が一体どれほどのものなのかを調べることによって、インフルエンザにおけるマスクの効果というものが明確になってくるわけなのです。
現在市販されているマスクには色々な種類がありますが、いわゆるガーゼマスクと呼ばれるものや、簡易型の使い捨てタイプの紙マスクでは、効果は全く期待できないと思われます。
一般的なマスクの主流とされている不織布製のものは5ミクロン以上の粒子が補足でき、一般医療用のN95マスクであれば0.3ミクロン以上の粒子を捕捉することが出来ます。そして、市販されているナノフィルタマスクの場合は、0.03ミクロン以上の粒子を捕捉することが出来ます。
これに対して、インフルエンザウィルスを含んだ飛沫微粒子が、どの程度の大きさであるのかを知ることで、マスクがどの程度の効果を持っているのかが分かることになるわけです。