マスクに対する欧米の意識
インフルエンザというものは、ある時、世界的に蔓延するようになるわけですが、それにもかかわらず、欧米ではマスクをする人がほとんどいないのは何故なのでしょうか。
どうやら、インフルエンザ予防のためにマスクをするのは、日本とアジアの一部の国だけに定着している衛生習慣であるようです。
欧米では、マスクによって自分への感染が防げるかどうかについて、はっきりとした効果があるとはされていないようであり、マスクはもっぱら病原体を持っている人が他人にそれを移さないために使用されているわけなのです。
そして欧米では、手にウイルスが付着することが考えられるため手洗いをしたり、なるべく人込みに入らないようにする教育が徹底的に行われているようです。したがって、欧米でマスクをしている人は、自分が病気に感染しており、それを第三者に移さないためにしているのか、もしくは単に顔を見られたくないためにしているということになります。
予防アイテムとしてのマスクの効果は、第一義的には新型インフルエンザに感染した人が、他の人に移さないということに効果があるわけであり、自分にインフルエンザが感染するのを完全に防ぐものではないことになります。
また、マスクは外すこともあるわけであり、鼻や口を完全に覆っていないなど正しい装着方法をしていない人もいます。それよりも、咳をしている人は外出しないようにした方が、よほど効果があるといえそうです。